濃厚トマトソースのはずが…まさかの「酸っぱ汁」爆誕!私の初トマトソースパスタ黒歴史
「本格的」に憧れて…初トマトソースパスタに挑戦!
料理初心者の私が「よし、今日はちょっと凝ったものに挑戦してみるか!」と意気込んだのは、そう、手作りトマトソースパスタでした。
いつも市販のソースばかり。でも、テレビとかで見かける「トマト缶からじっくり煮込んだ本格ソース」に、めちゃくちゃ憧れていたんですよね。「きっと美味しいんだろうな…私もいつかあんな風に作ってみたい!」なんて、キラキラした目で見ていました。
そんなある日、スーパーでトマト缶を手に取り、「ついに本格デビューか…!」と心の中でガッツポーズ。ネットで簡単そうなレシピを探し、材料を揃えて、いざキッチンへ!あの頃の私に教えてあげたい、この後に待ち受ける悲劇を…。
レシピ通りのはずなのに…どこで道を間違えた?
レシピには、ニンニクと玉ねぎを炒めて香りを出し、ひき肉を加えて…と書いてあります。ここまでは順調!「あれ、意外とできるかも?」なんて、この時点では完全に調子に乗っていました。
そして、いよいよ主役のトマト缶投入!ドバーッと鍋に入れた瞬間、「おぉ~!」とちょっと感動。この真っ赤な液体が、あの美味しいソースになるんだ!とワクワクしていました。
レシピには「弱火でじっくり煮込む」とあります。よし、じっくり煮込めば濃厚になるんだな!と理解(したつもり)しました。しかし、ここで私の最初の誤解があったのかもしれません。私は「じっくり」=「長い時間」だと思ったんです。そして「弱火」と言いつつ、火が弱すぎると時間かかるな、と勝手に中火くらいにしてしまったんです。
グツグツ…。あれ?なんか水分多くない?もっとドロっとなるはずでは…?不安になりつつも、「いやいや、これから煮詰まるんだ!」と自分に言い聞かせ、ひたすら加熱。
しばらくすると、鍋の底から「ジュッ…」とか「パチッ!」みたいな嫌な音が聞こえてきました。慌てて鍋を覗くと…うわぁ!なんか鍋の底が焦げ付いてる!!しかも、全然煮詰まるどころか、むしろ水分が減ってしまって、酸っぱいトマトの香りがツンと鼻につく…。
慌てて水を足したり、レシピにないコンソメをドカッと入れてみたり、しまいには「酸っぱい時は砂糖!」というどこかで聞いた知識を頼りに砂糖を投入。もうレシピは完全に無視です。
衝撃の出来上がり…これは「酸っぱ汁」!?
そして、なんとかごまかした(つもりの)ソースと茹で上がったパスタを絡めて、お皿に盛り付け。見た目は…うーん、やっぱり水っぽい。具材(ひき肉と玉ねぎ)はソースの中でバラバラに浮いている感じで、全然一体感がありません。色はなんか、焦げ付いたせいで少し茶色っぽいような…。
恐る恐る一口…パクッ。
「…す、酸っぱぁあああ!!!」
もう、ただただ酸っぱい!そして焦げ付いたような苦味も微かに感じます。「じっくり煮込んだ本格ソース」を想像していたのに、これはまるで「酸っぱいお湯に具材と焦げ付きをプラスした何か」です。そう、「酸っぱ汁」とでも呼ぶべき代物でした。
しかも、水っぽいのでパスタに全然絡まない!ズルズルっとソースを吸い込もうとしても、パスタだけが口に入ってくる感じ。頑張ってソースだけレンゲで掬ってみましたが、これがまた酸っぱくて苦くて…。
一口食べた夫も、なんとも言えない微妙な顔。「あ、ありがとう…えっと…斬新な味だね…?」と、精一杯のフォローをしてくれましたが、お互いそれ以上箸は進みませんでした。私の初手作りトマトソースパスタは、ほぼ全量がゴミ箱行きという、悲しい(でも今思えば笑える)結末を迎えました。
黒歴史からの学び(?)と開き直り
この「酸っぱ汁」事件から学んだこと…それは、「じっくり煮込む」の「じっくり」は、ただ時間をかければいいってもんじゃない、ということ。そして、火加減と水分量は超重要!さらに、トマトの酸味を調整するのって、案外難しいんだな…と身をもって知りました。
あの時は落ち込みましたが、今となっては笑い話です。「酸っぱ汁パスタね!」「あれはすごかったね!」なんて、我が家の黒歴史エピソードとして語り継がれています。
思えば、手作りソースって、時間も手間もかかるし、意外と奥が深いんですよね。市販のソースって、あんなに美味しいのに手軽で、本当にありがたい存在なんだなぁと、心から感謝するきっかけになりました(笑)。
失敗したって、美味しいは作れる!
手料理の失敗って、本当に凹みますよね。「私には向いてないのかな…」なんて思ってしまうこともあるかもしれません。でも、大丈夫!みんな最初はうまくいかないことだらけなんです。
あの「酸っぱ汁」を生み出した私でも、今ではそこそこ食べられる料理を作れるようになりました。あの失敗があったからこそ、「次はこうしてみよう」とか「この工程大事なんだな」って、少しずつ料理の感覚が掴めてきた気がします。
他の人の失敗談を見て、「あ〜、あるある!」「自分だけじゃなかった!」とクスッと笑って、安心してもらえたら嬉しいです。失敗は、美味しい料理への道のりのスパイス!…になったらいいな、くらいの軽い気持ちで、一緒に笑い飛ばしちゃいましょう!