シャキシャキのはずが…まさかのフニャフニャ&甘すぎ!?私の初きんぴらごぼう黒歴史
ヘルシーで「常備菜」になるはずだったのに…
料理初心者だった頃、私は「常備菜」という言葉に憧れていました。冷蔵庫に手作りのおかずがあれば、それだけでなんだか料理上手になった気分になれる気がしたんです。
そこで目をつけたのが「きんぴらごぼう」。ごぼうと人参を炒めて味付けするだけ?簡単そう!食物繊維も豊富でヘルシーだし、これさえ作れれば私も常備菜マスターの仲間入りだ!と意気揚々と挑戦することにしました。
いざ実践!のはずが、最初の難関「ささがき」で挫折寸前
まず、レシピ通りにごぼうの皮をこそげ、水にさらしました。ここまでは順調。問題は次の「ささがき」でした。
レシピ本には「鉛筆を削るように」と書いてありますが、実際にやってみると、ごぼうがツルツル滑って全然削れない!包丁を持つ手は震えるし、ごぼうは逃げるし、気づけば細長いささがき…というよりは、太さがバラバラの「ごぼうスティック」と「ごぼうの塊」の中間みたいなものが大量生産されていきました。
「ま、まあ、見た目より味が大事だし!」と自分に言い聞かせ、なんとか必要量のごぼうと人参(こちらはピーラーで楽勝!)を切り終え、再び水にさらして灰汁抜き。レシピに「アク抜きはしっかり」とあったので、念入りに長めにさらしておきました。これが後の悲劇の始まりだったかもしれません…。
炒める?煮る?あれ、なんか違う…
いよいよ加熱工程です。フライパンにごま油を熱し、ごぼうと人参を投入!レシピ通りに炒め始めましたが、どうも様子がおかしいんです。
シャキシャキというより、なんとなく「ジュワジュワ…フニャ…」みたいな音。しかも、あれだけアク抜きしたはずなのに、ごぼうの匂いが結構するような…?
「あれ?炒め方が足りないのかな?」と、さらに火にかける時間を長くしました。すると、野菜からなんだかやたらと水分が出てきたんです。「え、これ、炒め物だよね?なんでこんなに水っぽいんだろう…?」
レシピを慌てて見返すと、「水分が飛ぶまで炒める」とあります。よし、水分を飛ばすぞ!と火を強めると、今度は一部が焦げ付きそうに!慌てて火を弱めたり強めたり…結局、野菜はフニャフニャになったのに、なかなか水分が飛ばない、という泥沼状態に陥りました。
衝撃の完成品!見た目、食感、味…全てが予想外
なんとか水分が少なくなったところで、醤油、砂糖、みりんなどの調味料を投入。レシピ通りの分量を入れたはずなんですが…。
出来上がった「きんぴらごぼう」を見て、愕然としました。
まず、見た目。太さがバラバラなのは仕方ないとして、全体的に色が薄い。そして、レシピ写真のような「野菜が立っている」感じがなく、全体的に「ぐったり」しています。
そして、箸でつまんでみると…あれ?全然シャキシャキしない!ふにゃっと柔らかくて、まるで煮込みすぎた根菜のよう。そして、恐る恐る口に運んでみると…
「あまっっっっっ!!!」
なぜか、ものすごく甘いんです。レシピ通りの砂糖の量だったはずなのに、野菜の旨味や醤油の香りはどこへやら、ひたすら「甘いフニャフニャした何か」という感じ。アク抜きしすぎたのか、炒め方が悪かったのか、はたまた調味料を入れるタイミングだったのか…。原因は不明ですが、私のきんぴらごぼうは、理想のシャキシャキピリ辛とは真逆の、「フニャフニャ激甘きんぴら(?)」へと華麗なる変身を遂げていたのでした。
黒歴史からの学び(開き直り編)
このフニャフニャ激甘きんぴらは、常備菜になるどころか、箸が進まず数日かけてなんとか消費しました(ごめんなさい)。
この黒歴史から学んだこと?そうですね…。
- レシピ本通りの「ささがき」は、初心者には結構ハードルが高い。
- 「アク抜きしっかり」は、やりすぎるとフニャフニャになる可能性がある(多分)。
- 「炒める」と「煮る」は似て非なるもの(当たり前だけど、当時は区別がつかなかった)。
- きんぴらごぼうは、見た目より繊細なバランスで成り立っているらしい。
- そして何より…失敗しても、だいたい食べられなくはない(笑)。
まとめ:料理の失敗も人生のスパイス!
あの時のフニャフニャ激甘きんぴらを見るたびに、なんだか恥ずかしくもあり、でもクスッと笑えてしまいます。完璧な料理を目指すのも良いですが、たまにはこんな予想外の失敗も、料理の、いや人生のスパイスになるのかもしれませんね。
「あるある!」と思ったあなたも、きっと私と同じ道を歩んだことがあるはず。大丈夫、失敗しても笑い飛ばして、また次の一歩を踏み出しましょう!あなたの「黒歴史」も、きっと誰かの笑い話と共感に繋がりますよ!