ふわふわとろとろのはずが…まさかのスクランブルエッグ状態!私の初だし巻き卵黒歴史
だし巻き卵、憧れのふわとろ体験へ!
料理初心者だった頃、テレビで見た料理研究家さんが作るだし巻き卵に心を奪われました。「くるくる〜っと巻いて、この断面!ふわふわとろとろ…なんて美味しそうなんだ!」
卵焼き器さえあれば、私にもできるはず!そう信じて、だし巻き卵作りに挑戦することにしました。あの黄金色に輝くふわとろを、自分の手で生み出したい!これが私の、輝かしい(はずだった)初だし巻き卵への道の始まりでした。
レシピ動画を見ながら…のはずが?
レシピサイトと動画をいくつかチェックし、道具も揃えて準備万端!まずは卵を割って、だし汁と調味料を混ぜる。ここまでは順調!「卵液は泡立てすぎないように…よし!」
さあ、いよいよ焼く工程です。卵焼き器に油をひき、温めてから卵液を投入。「最初は薄く流し入れて…よしよし」。端っこが固まってきたら、いざ「くるくる〜」と巻く作業です!
動画では、料理研究家さんが手首を返すと魔法のようにくるくると巻かれていくではありませんか。簡単そうに見えたんです、本当に!
ところが…私の卵は、まったく言うことを聞いてくれません。巻こうとすると、卵液が固まりきっていないところがびろーんとのびたり、既に固まったところがパカッと割れてしまったり。「あれ?あれれ?」
くるくるのはずが…なぜか混ぜてしまう魔法
最初のターンがうまくいかないまま、次の卵液を流し入れます。先に巻いた卵の下にもしっかり卵液を!と気合を入れたのですが、これがさらに事態を悪化させました。
新しい卵液が、先に焼いた卵の隙間から流れ出し、さらに巻くどころか全体がゆるゆるの状態に…。「うーん、これはどうすれば?」と戸惑っているうちに、焦げ付きそうになった部分を慌てて箸でいじくり回し始めたんです。
「あ!焦げそう!」「こっちはまだ固まってない!」とパニックになり、気づけば私は、卵焼き器の中で卵を一生懸命「混ぜている」状態になっていました。もう「巻く」なんて概念は頭の中から消え失せていましたね。完全にスクランブルエッグを作る時の動きになっていたんです。
完成したのは、愛(?)だけがこもった「卵の何か」
奮闘すること数分。巻くことを諦め、ひたすら卵液を固める作業に終始した結果、完成したのは…それはもう、見事なまでに形が崩れた、卵の寄せ集めでした。
「だし巻き卵」と呼ぶにはあまりにもおこがましい、見るも無残なスクランブルエッグのような物体。しかも、だし汁の量が適切だったのか不安になり、途中で適当に追加したせいで、味もなんだか薄いような、中途半端な仕上がり。
黄金色のふわとろ断面?そんなものは存在しません。あるのは、ぐちゃぐちゃになった卵と、私の呆然とした表情だけでした。
一口食べてみると、見た目通りの頼りない食感と、ぼんやりした味。「…これが、私の初だし巻き卵…?」なんだか力が抜けて、思わず笑ってしまいました。これはもう、黒歴史として語り継ぐしかない!と心に誓った瞬間です。
失敗上等!笑って次に行こう!
私の初だし巻き卵は、輝かしいふわとろ体験とは程遠い、まさかのスクランブルエッグ爆誕という結果に終わりました。あの時、フライパンの前で「混ぜる」という最終手段を選んだ自分、ある意味天才かもしれません(笑)。
でも、この失敗のおかげで分かりました。料理って、頭で考える通りにはいかない、生き物なんだって。そして、だし巻き卵って、見た目よりずっと繊細で奥が深いんだって。
もし、あなたが料理で失敗して落ち込んでいるなら、大丈夫!私だってこんな黒歴史があるんです。だし巻き卵がスクランブルエッグになったって、それはそれで「卵料理」ですし!味だって、まあ、食べられなくはなかったですし!(ポジティブ!)
失敗したって、笑い話のネタが増えたと思えば儲けものです。怖がらずに、また次の料理に挑戦してみませんか?きっと、私と同じように「あちゃー!」って言いながらも、笑い飛ばせる日が来ますから!