プルプルの豚の角煮のはずが…まさかの『硬い肉塊』爆誕!私の初豚の角煮黒歴史
豚の角煮、それは憧れ
料理初心者だった私にとって、豚の角煮はまさに「高嶺の花」でした。テレビや漫画で見る、お箸でホロホロと崩れるあの神々しい姿…!口に入れた瞬間のとろけるような食感…!
いつか自分でも作ってみたい!そう強く思っていたのですが、なんだか難しそうだし、時間もかかりそうだしで、なかなか手が出せずにいました。
でもある日、職場の先輩が「豚の角煮って意外と簡単だよ〜。煮込むだけ!」とキラキラした目で言っているのを聞き、「よし、私もついに挑戦してみよう!」と一大決心をしたのです。あの時の私は、数時間後に訪れる絶望(と、それを通り越した爆笑)を知る由もありませんでした…。
レシピ通りにした「つもり」が…?
意気揚々とスーパーで豚バラブロックを購入し、いざ調理開始!もちろん、インターネットで評判の良さそうなレシピをいくつか参考にしました。
「まずは下茹でね!」 「アクをしっかり取るのがポイント!」 「調味料を入れて、落し蓋をして、弱火でじっくり…」
レシピには「2時間煮込む」とか「3時間煮込む」とか書いてあります。「よし、長時間煮込めば煮込むほどトロトロになるってことね!」と、謎の自信を持って、レシピに指定された時間よりもさらに長めに煮込んでみようと決めました。とろける豚の角煮への期待で胸はいっぱい!
火にかけてしばらくすると、甘辛い美味しそうな匂いが部屋に漂ってきました。「うふふ、成功の予感しかしないわ…!」鼻歌交じりで、時々鍋の中を覗いては「いい感じ!いい感じ!」と満足げに頷いていました。
そして、レシピ指定の時間をゆうに超え、さらに追加でコトコト煮込むこと合計3時間以上!もうこれでプルップルのとろっとろになっているはず!意気揚々と火を止め、鍋の蓋を開けました。
衝撃の結末!そこには『硬い肉塊』が…!
「さあ、ご褒美のプルプル角煮ちゃん…!」
お箸で持ち上げようとした、その瞬間。
あれ? 硬い…?
レシピ写真のように、お箸を入れただけでスッと崩れるイメージだったのですが、私が持ち上げた肉は、まるでゴムまりのように弾力があり、しっかり形を保っています。
「いやいや、長時間煮込んだんだから、きっと中身はとろとろのはず!」
そう信じて、勇気を出してお箸で割ってみようとしました。しかし、どうやっても簡単には割れません。力を込めてようやく「ブチッ!」という嫌な音と共に断面が見えたのですが…そこには、美味しそうなピンク色とは程遠い、灰色がかったパサパサした肉の断面が広がっていました。
匂いは甘辛いのに、見た目も感触も完全に「硬い肉塊」。
恐る恐る口に運んでみると…
「…………か、硬い!!!」
噛んでも噛んでも、まるでジャーキーか、いや、それよりもさらに筋っぽいゴムのような食感。味は薄いような、でも肉の臭みは感じるような…。
長時間煮込んだのに、なぜか全く柔らかくならず、むしろギュッと締まってしまったかのようでした。あの夢にまで見たプルプル、ホロホロの角煮とはかけ離れた、「硬い肉塊」がそこに爆誕していたのです。
その時の私の顔は、きっと絶望と困惑と、そして少しの面白さ(だって、あんなに煮込んでこれって逆にすごい?)が入り混じっていたと思います。食卓に並べられた、見るからに硬そうな肉塊たち…。虚無感に襲われながら、硬い肉を噛みしめる羽目になりました。
黒歴史からの学び(?):煮込めばいいってもんじゃない!
この「硬い肉塊爆誕事件」から学んだこと。それは、「長時間煮込めば何でも柔らかくなるわけではない!」ということ(当たり前だろ、というツッコミはなしでお願いします!)。
後で調べたのですが、下茹での仕方や、煮込む際の火加減、そして肉の種類によっては、逆にタンパク質が凝固して硬くなってしまうことがあるのだとか…。初心者には奥が深すぎました。
この失敗は、私にとって忘れられない強烈な料理黒歴史ですが、今となっては笑い話です。あの硬い肉塊を見るたびに、「ああ、私も成長したな…(?)」と思ったり思わなかったり。
失敗もスパイス!あなただけじゃない!
手料理の失敗って、本当に心が折れそうになりますよね。特に時間をかけたものほど…。でも、大丈夫です!煮込み時間3時間以上でゴムみたいな角煮を生み出した私みたいな人間もここにいます!
料理の失敗は、誰にでもある「あるある」。むしろ、失敗談こそが最高のネタになるんです。私のように、プルプルのはずが硬い肉塊を生み出してしまったあなたも、シャバシャバなカレーを作ってしまったあなたも、カチカチのクッキーを焼いてしまったあなたも、みんな仲間です!
失敗を恐れずに、これからもキッチンでの冒険を楽しんでいきましょう!あなたの面白失敗談も、ぜひ聞かせてくださいね!