味が染み染みのはずが…まさかの「味なし砂漠ひじき」爆誕!私の初ひじきの煮物黒歴史
ヘルシー?簡単?地味うま和食に初挑戦!
一人暮らしを始めてしばらく経ち、自炊にも少しずつ慣れてきた頃のことです。
「そろそろ、もっと渋い和食に挑戦してみたい…!」 「体に良いものを食べたい…!」
そんな健康意識と、ちょっぴり背伸びしたい気持ちが芽生え、私が目をつけたのが「ひじきの煮物」でした。
乾燥ひじきを使えば、水で戻して、野菜(にんじん、油揚げ)と一緒に煮るだけ。レシピをサラッと見た感じ、「これなら私にもできるかも!」と、かなり楽観的に考えていたんです。あの頃の私、本当に何も分かっていなかった…。
レシピ通りのはずが…煮汁が蒸発!?
意気揚々とスーパーで乾燥ひじきとにんじん、油揚げを購入。いざ、調理開始です!
まずは乾燥ひじきを水で戻します。「え、こんな少量でこんなに増えるの!?」と、いきなりその膨張率に驚きつつ、表示通りにしばらく放置。戻し終わったひじきをザルにあげ、水気を切って準備完了。
続いて、刻んだにんじんと油揚げ、ひじきを鍋に入れ、レシピ指定の量の水と調味料(醤油、砂糖、みりん、だしの素)を投入しました。
「よし、ここまでは完璧!」
蓋をして火にかけ、グツグツと煮込み始めます。いい香りが漂ってくるかな?と期待していたのですが、なぜか部屋に充満してきたのは、ただの醤油と砂糖を煮詰めたような甘じょっぱい湯気。あれ?なんか違うぞ?
レシピには「煮汁が少なくなるまで煮る」と書いてあります。真面目な私は、忠実にその指示に従おうと、じーっと鍋を見つめていました。しかし、煮汁は減るどころか、どんどんドロっとしてきて、ついには鍋底が顔を出し始めたではありませんか!
慌てて火を弱めましたが、時すでに遅し。焦げ付くような嫌な予感がしてきました。
衝撃の出来上がり!これはひじきの煮物…なのか?
蓋を開けてみると、そこには衝撃の光景が広がっていました。
鍋底は無残にも茶色く焦げ付き、主役のひじきは…真っ黒でツヤがなく、見るからにパサパサしています。にんじんは煮崩れ、油揚げはなんか硬そう。全体的に水分が全くなく、まるで砂漠に散らばった黒い粒と乾燥した植物のよう…。
恐る恐る箸でひじきをつまんでみると、ポロポロと崩れます。これは一体…?
一番恐ろしかったのは、その見た目だけでなく、味です。 一口パサパサのひじきを口に含んだ瞬間、私は確信しました。
「……味が、しない…。」
いや、正確には、醤油と砂糖を煮詰めたような、薄くてぼんやりした甘じょっぱい味はかすかにするのですが、ひじきや野菜本来の旨味や、出汁の風味なんてこれっぽっちも感じられません。噛めば噛むほど、水分を失ったひじきが口の中でパサつき、なんだか喉につかえそうになります。
まさに、「味なし砂漠ひじき」爆誕の瞬間でした。
あの頃の私は、なぜこうなったのか全く理解できませんでした。レシピ通りに調味料を入れたのに、なぜ味が染み込まないのか?なぜ煮汁がこんなに早くなくなってしまったのか?
今思えば、きっと火加減が強すぎたり、煮込み時間が長すぎたり、そもそも乾燥ひじきの水切りが甘かったり…原因は一つではないのでしょう。でも当時は、ただただ目の前の「味なし砂漠」に立ち尽くすしかありませんでした。
この黒歴史から学んだこと(?)
この「味なし砂漠ひじき」事件を通して、私が学んだ(?)ことはいくつかあります。
- レシピの「煮汁が少なくなるまで」は、文字通りに受け止めすぎない! 様子を見ながら火を止める勇気も必要!
- 味見は大事! 途中であれ?と思ったら、リカバリーを考えるべし!(その方法を知らなかったけど…)
- 地味な和食、侮るべからず! シンプルに見えて奥が深い!
結局、この黒歴史ひじきの煮物は、一口二口食べただけで、ごめんなさいしました…。食材にも、私の期待にも、申し訳ない気持ちでいっぱいでしたね。
あなたの「味なし砂漠」体験談、ありますか?
今でこそ笑い話ですが、当時はけっこうショックでした。「ひじきの煮物なんて簡単なのに、なぜ私にはできないんだ…!」と、落ち込んだりもしました。
でも、きっと私だけじゃないはず! 「簡単だと思ったのに、なぜか失敗しちゃった…」 「味見しても味が決まらない…」 「煮汁が飛んで焦げ付かせた…」
そんな、あなたの「味なし砂漠」ならぬ「味なし〇〇」や、予想外の出来上がりになっちゃった料理の黒歴史、ぜひ教えてください!
料理の失敗は、美味しい成功への第一歩…と信じて、今日も私たちはキッチンに立つんですね。たとえ失敗しても、こうして笑い話にできれば、それもまた一興!一緒に笑い飛ばしましょう!